UFSとは Ultra Fine Silver Particles(超微細銀粒子)の頭文字を採り命名しました。そのまま弊社の社名ともなっています。UFS技術の基礎は、今日の電子回路実装技術の主流となっている厚膜集積回路実装技術(Thick-Film Hybrid Technologies)に使用されている厚膜材料開発研究に端を発しています。
株式会社UFS所長・窪田 規(詳しくは開発者略歴をご参照ください)は、過去50余年にわたりセラミック厚膜抵抗体及び導体の基礎的研究開発に携わり世界的成果を納めた経験を持っています。
その経験を基礎として銀の物性を抗菌機能に応用する研究を行い今日の興味深い成果が与えられました。金属銀が示す天然の優れた抗菌効果と、金属銀の安全性を兼ね備えた最も自然の抗菌効果を世界の皆様方にお役立て頂きたくその成果を応用してUFSを開発させて頂きました。
その意味に於いて、UFSの抗菌効力は開発者の研究努力による成果と言うよりはむしろ銀を創造した大自然の恵みと表現する方がより適切と思われます。
弊社では、その優れた抗菌機能をより強力かつ持続的に利用するため、UFSの機能を如何にして安定化し実用性の高い製品を提供するかという課題に対して、応用技術開発にも鋭意努力致しました。
その結果、極めてデリケートな物性と高いエネルギー準位にあるUFSをそのままの状態に保持し、その抗菌機能を安定的に利用するための新しい担持技術の開発に成功したのです。 UFSとは特許製法で純銀を極限まで小さく(2nm~8nm)することで、銀の電気的エネルギーを最大限に高めたもの(当社理論による)です。
しかし、ナノサイズの銀微粒子は瞬時に凝集してしまうため、このままの状態では存在出来ません。
そこで、UFSは独自の担持技術(※)により超微粒子状態での安定化を図り、他の銀系抗菌剤には見られない、優れた抗菌・殺菌力を発揮させることに成功しました。
銀に限らず、すべての物質は微細化することで、その物質の持つ性質が変化します。例えば融点が下がったり、発光するようになったりと著しい変化が現れます。
これを量子サイズ効果と呼び、特に金属・半導体粒子では、粒子サイズが10nm以下になると発現するとされています。
一般に「ナノテクノロジー」というのは、50nm以下の領域を指しますが、特に量子サイズ効果が現れる数nmの領域は、電子材料の他、エネルギー・医療分野等幅広い分野で注目され、研究が進められています。
抗菌分野でもナノテクノロジーは注目されていますが、銀の特異な物性に着目した研究はほとんど為されていません。また、この分野で量子サイズ効果を論じたものも皆無でした。
UFSの優れた殺菌効果は細菌や真菌類に対する実験で立証されています。(千葉大学真菌医学研究センターと弊社との共同研究として「日本医真菌学会誌 第48巻・第2号」に掲載)
(※)[担持] 純銀微粒子は、単独ではナノサイズを維持することができず、凝集により瞬時にミクロンサイズ以上の粒子になってしまいます。それを防ぐために異なる固体物質にナノサイズ銀粒子をファン・デル・ワールス力の静電引力を利用して吸着させたのです。これを担持と呼びます。
丁度磁石に吸い寄せられたような状態をイメージして頂くとわかりやすいかも知れません。
UFSは、ナノ化した銀を化合物でもイオンでもなく純銀として保持しています。
ちなみに「CW-20F」には、1cc中に1200兆個以上の超微細純銀粒子(平均5nmとして換算)が入っていることになります。